あとしぶ日記2019

デザイン会社アトリエ渋谷のブログです。障害者雇用に取り組んでいます。

岩波ブックセンターについて

 昨日飛び込んで来た残念なニュース、

岩波ブックセンターを運営している「信山社」様が破産、

お店も再開の目処がたっていない模様です。

 私みたいなへっぽこ本読みには、「岩波書店の本が沢山」ってだけでヒルんでしまう(岩波さんも、最近はだいぶ柔らかくなって来てますけど)お店でしたが、専門書を確実に手に入れられると言う点で、得難い場であったと思います。

 

 遥か昔すぎて、いささか記憶が曖昧ながら、20代の頃ジョン・ダワーの「敗北を抱きしめて」を購入したのが、岩波ブックセンターだったかと。

 見た感じよりは読みやすい本だったのに、大学卒業後のごたごたに紛れてなかなか読み進められず、引っ越しの際に処分してしまったんですよね……

いまは、処分してしまったことを後悔しています。

 

敗北を抱きしめて〈上〉―第二次大戦後の日本人

敗北を抱きしめて〈上〉―第二次大戦後の日本人

 
敗北を抱きしめて〈下〉― 第二次大戦後の日本人

敗北を抱きしめて〈下〉― 第二次大戦後の日本人

 

 

 少し驚いたのは、信山社は岩波書店とは資本関係のない会社だったと言うこと。

岩波書店直営の書店だと思っていた方も、多いのではないでしょうか?

 「信山社」という名前の謎も解けました。

実は、法律の専門書を出している「信山社」という出版社がございまして、

その会社と岩波ブックセンターの関係がよく分からなかったのです。

どうやら、たまたま同じ名前なだけだったようですが。

 

 最後に岩波ブックセンターに入ったのは10月頃で、岩波書店の本や同テーマの他社の本をうまく関連づけて、時々柔らかめの本を挟み込んでゆく棚づくりがすごいと思いました。

この時、「敗北を抱きしめて」を再購入するかだいぶ迷ったのですよね。

いま思えば、購入しておけばよかったなあ。

 

 青山ブックセンターや、高田馬場芳林堂書店など一度無くなりかけても、他社の支援などあって営業を続けられる場合もあります。

岩波ブックセンターも、何らかの形で再建できるとよいですね。