ゆるフェルメール
寒い日が続きますね。
アトリエ渋谷社内でも、「今年いちばん寒いんじゃないか」という話が出ています。
私は特に足元が寒くて、このデスクがこたつだったらいいのに……と思いながらお仕事に励んでいます。
こんなに寒い日は、心がほの暖かくなるような絵を眺めてひとやすみしてみるのはいかがでしょうか?
という訳で、アトリエ渋谷の画伯、TUNEKICHIさんの新作をご紹介します。
名付けて「ゆる真珠の首飾りの少女」
写実の巨匠フェルメールの代表作が、すっかりTUNEKICHI色に染まっております。
この絵はフェルメールの絵を手元に置いて描いている、つまり模写なのですが、
描きやすいよう線を絞っていくうちに、TUNEKICHIさん独自の、味がある絵に変貌する模様です。
一方で、色使いはけっこう原画に寄せてきている感じで、ターバンの青と黄色(金色の絵の具を使ってらっしゃいます)の表現など、なかなか正確だと思います。
私見ですが、フェルメールの原画の少女は、表情に憂いが満ちていてあまり幸福そうには見えません。
「真珠の耳飾りの少女」の少女を描くにあたって、フェルメールが影響を受けたとされる作品に、グイド・レーニの「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」がありますが、
ベアトリーチェ・チェンチは、父親殺しで死刑になった少女です。
この先行作の影響で、フェルメールの少女もまた、悲しげな風情を漂わせている気がします。
一方、TUNEKICHIさんの少女は……憂いとは無縁かと。
少女の表情のゆるゆる感、そしてなぜかピンクの背景(原画の背景は黒です)
見ていると、こちらの心もほころんでしまう様な絵です。
TUNEKICHIさんの作品は、アトリエ渋谷ホームページ内の、
「ユニークアートギャラリー」でもご紹介しています。
ぜひ、ご覧下さい