猫絵のご利益
こちらのブログでよく紹介させていただいている、同僚のK木さん。
今は漢字や計算の他に、絵の勉強もがんばっておられます。
彼の絵は、輪郭も筆で描いていらっしゃるので日本画のような味わいがありますし、
渋めの色使いが好きです。
そんなK木画伯の新作を、少しだけご紹介。
歌川国芳の「ねずみよけの猫」(【浮世絵】歌川国芳の猫絵がかわいすぎる ※おまけあり - NAVER まとめ上から2番目の絵です)に似たポーズの猫を描いてもらいました。
昔は、猫と言えばねずみ退治のために飼うものでした。
猫を飼う余裕のない人たちは、猫の絵の呪力がねずみを遠ざけることを期待して、
壁などに「猫絵」を飾ったそうです。
猫絵の風習は各地に残っていて、群馬県にあった新田家のお殿様は、自ら筆をとった猫絵を、周辺の農家に売ることで、乏しい歳費の足しにしていたとか。
( http://www.amy.hi-ho.ne.jp/s-kuwabara/220.htm 参照)
こちらの猫絵も素朴でいい感じです。
まあ、現在の私たちには「ねずみよけ」はさほどシリアスな問題ではないでしょうけど、ちょっとした「魔除け」になればいいなあと思って描いてもらいました。
この記事を読んでくださっている方にも、K木さんの猫絵のご利益がありますように。
ちなみに、先日付けてもらった「唐辛子さん」というあだ名はあまり定着せず、
K木さんには相変わらず「ハワイさん」と呼ばれている今日この頃です。