あとしぶ日記2019

デザイン会社アトリエ渋谷のブログです。障害者雇用に取り組んでいます。

千代田ビジネス大賞で、中小企業家同友会賞を受賞しました

atreshibutani.hatenablog.com

 以前の記事でもご紹介した「千代田ビジネス大賞」にて、「東京中小企業家同友会千代田支部長賞」を受賞しました!

 

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 “社員教育を重視している企業”であると認めていただけたのは、大変光栄なことです。

 

 アトリエ渋谷は、ちょっとユニークな編成の会社です。

社員6人のうち私自身も含めて3人が、何らかの障碍を持ちながら働いている当事者(精神障碍者2名と知的障碍者1名)なのです。

 ひとくちに“障碍者”といっても、ひとりひとり違った特性をもっていますし、どうしても“普通”にできない面もあります。

障碍当事者側も、受け入れて下さった会社側も、毎日試行錯誤を繰り返しながら、一緒に歩む日々です。

そんな日々を評価していただけたのかなと、嬉しいです。

 

 我々だけではなく、ご愛顧いただいた皆様、支援をして下さった皆様への賞でもあると思います。

 

 本当に、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下を向いて歩こう!

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 ブログの更新がすっかり滞ってしまっていますが、アトリエ渋谷一同、今日も元気に働いております。

あいまをみて少しでも更新しようと思っているので、よろしくお願いします。


 先日、妹の家を訪れて姪っ子2人と遊んできました。
今春小学校に入学する上の姪がなぜか鉱物趣味に目覚めたらしく、

鉱物の図鑑やお店で買ってもらったというアメジストを、見せてくれました。

 

 身近な石の収集もしているようで、箱に沢山ためた石を見せてくれる姪。

熱心に石の特徴を教えてくれるのですが、なんだか、全部同じ石に見えるような……

土木学科出身の妹曰く、
「これ全部、石じゃなくてコンクリートの塊なんだよね」とのこと。

近くで解体工事でもあったんでしょうね。

 

 なんだか不憫だったので、彼女のコレクションを充実させるべくおもしろい石を探して歩く日々です。
ずっと下を向いて歩き、石を見つけたらしゃがみ込んで鑑定する姿は、我ながら怪しいですが、石の他にも発見があったりします。

 

https://www.instagram.com/p/BQB1qhrDENY/

 例えば、インスタグラム映えする電信柱。

誰かの悪戯なんでしょうが、いいセンスです。

 

 怪しまれるリスクを負って収集しただけあって、面白い石もだいぶたまってきました。

キレイに洗った後、姪っ子の家まで送るつもりです。

喜んでもらえると良いのですが……

 

 冒頭の画像は、アトリエ渋谷スタッフつねきちさんの新作です。

東海道53次を完成させるという目標を立てて、毎日熱心に絵筆をふるっておられます。

西洋絵画を書く時のゆるいタッチとは異なり、かなり緻密な絵ですね。

アトリエ渋谷ホームページでも、つねきちさんの作品を紹介していますので、

よろしかったらごらんになって下さい。

有限会社アトリエ渋谷 | 東京 神田 神保町で専門書・雑誌・広告などのデザイン制作をしています

 

 

 

 

 

神保町の美味しいもの その1

 神保町は学生さんや勤め人の方が多いため、魅力的な飲食店がキラ、星のごとくあります。

 

 私も昼食をとろうと思う度に、「あそこでもない、ここでもない」と悩むのですが、結局チェーン店に行ったり、外食自体が面倒になって、コンビニ弁当ですましてしまうことがしばしば。

 食に対する探究心が乏しいんでしょうね。

よくわからないお店でよくわからないものを食べるよりは、どこでも同じ味のチェーン店で……と思ってしまうのです。

 

 某有名喫茶店(先日、テレビで木村拓哉さんが訪れておりました)のハンバーグを食べて、(悪い意味で)驚愕して以来、ますます保守的になってしまいました。

 

 

 そんなわたしが、珍しくも発見したお店が、錦華通り沿いの「大人の休み時間 Muusa」というカフェです。

 

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Muusa

食べログ Muusa

 

 内装が、お洒落すぎず重厚すぎずちょうどいい塩梅なのと、料理の量が多すぎないのが気に入ったポイント。

神保町は男性向けのがっつりしたお店が多く、「美味しそうだけど、これだけ平らげるのはムリだなあ」と断念することがよくなるので。

 

 ランチが700〜900円台と、手頃なのも嬉しい。

 

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 キッシュのランチ。

玉子があつあつで美味しかったです。

 

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 スープのランチ。

スープは日替わり、この日はホワイトシチューでした。

 

  スコーンやデザート用ガレットなど甘い物も充実していましたし、夜の9時まで営業されているので、「家に帰る前にちょっと一杯」という気分の時にもよさそう。

(私は下戸なので、「ちょっと一杯」とは紅茶を一杯という意味です)

 

 名前の通り、大人が休憩するのに、ぴったりなお店だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あけましておめでとうございます

 なかなかブログを書けずにいるうちに、もう10日になってしまいましたが、

あけましておめでとうございます。

 

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 自宅近くをぶらぶらしていたらビックリ、もう梅の花が咲いていました。

まだまだ気温は低いですが日当りのよい場所だったので、早めに咲き始めたようです。

 

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 これからさらに寒くなりそうなので少し心配ですが、

ひとあし先に春の気配をキャッチできて、少し得した気分。

 

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 こんなお客さんも来ていました。

アトリエ渋谷のベランダにも、メジロが来るそうです。

 

 

アトリエ渋谷一同、今年も少しでもよい仕事ができるよう精進してまいりますので、

何卒よろしくお願いいたします。

千代田ビジネス大賞にノミネートされました

 公益法人まちみらい千代田様主催の「千代田ビジネス大賞」に、アトリエ渋谷がノミネートされました。

 

www.mm-chiyoda.or.jp

 

 千代田ビジネス大賞は、「社会・経済への貢献性」、「製品、サービスの革新性」、「企業経営の戦略性」の3項目を基準に、経営革新や経営基盤の強化に取り組んでいる中小企業を表彰する催しです。

 

 アトリエ渋谷は、知的・精神障碍者を積極的に迎え入れ、ともに協力し合って仕事をしてゆくという姿勢が評価されてのノミネートとなりました。

 

「まちみらいニュース」に掲載していただいた、ノミネートのご挨拶は以下の通りです。

 

有限会社アトリエ渋谷

○商業デザイン○自由部門

書籍、雑誌のデザイン、制作をしている会社です。

私たちは高齢者、知的・精神障害やひきこもりと呼ばれる人達との障壁のないしごと場づくりを実践しています。経験、個々の持ち味を生かし、社会の本来あるべき姿の中で存続を目指しています。

 

このノミネートをきっかけに、我が社の試みが、広く知られるとよいなあと思っております。

 

 

 

 

 

ゆるフェルメール

 寒い日が続きますね。

アトリエ渋谷社内でも、「今年いちばん寒いんじゃないか」という話が出ています。

私は特に足元が寒くて、このデスクがこたつだったらいいのに……と思いながらお仕事に励んでいます。

 

 こんなに寒い日は、心がほの暖かくなるような絵を眺めてひとやすみしてみるのはいかがでしょうか?

 

 という訳で、アトリエ渋谷の画伯、TUNEKICHIさんの新作をご紹介します。

 

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 名付けて「ゆる真珠の首飾りの少女」

写実の巨匠フェルメールの代表作が、すっかりTUNEKICHI色に染まっております。

 この絵はフェルメールの絵を手元に置いて描いている、つまり模写なのですが、

描きやすいよう線を絞っていくうちに、TUNEKICHIさん独自の、味がある絵に変貌する模様です。

 一方で、色使いはけっこう原画に寄せてきている感じで、ターバンの青と黄色(金色の絵の具を使ってらっしゃいます)の表現など、なかなか正確だと思います。

 

 私見ですが、フェルメールの原画の少女は、表情に憂いが満ちていてあまり幸福そうには見えません。

 「真珠の耳飾りの少女」の少女を描くにあたって、フェルメールが影響を受けたとされる作品に、グイド・レーニの「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」がありますが、

ベアトリーチェ・チェンチは、父親殺しで死刑になった少女です。

この先行作の影響で、フェルメールの少女もまた、悲しげな風情を漂わせている気がします。

 

 一方、TUNEKICHIさんの少女は……憂いとは無縁かと。

少女の表情のゆるゆる感、そしてなぜかピンクの背景(原画の背景は黒です)

見ていると、こちらの心もほころんでしまう様な絵です。

 

 TUNEKICHIさんの作品は、アトリエ渋谷ホームページ内の、

ユニークアートギャラリー」でもご紹介しています。

ぜひ、ご覧下さい

TUNEKICHI作品集 | 有限会社アトリエ渋谷

重版未定

 靖国通り沿いの「コミック高岡」さんで、おすすめされていた一冊。

コミック本 神保町|コミック高岡

重版未定

重版未定

 

 あれ!? 出来じゃなくて未定なの!? と思って手に取ったところ、

「そんなに刷ってどうするの?」「本なんて売れるわけないだろう」と、胸に突き刺さるフレーズが……

おもわずレジに運んでしまいました。

 

 主人公は、社員6人の出版社に勤める編集者。

最初の台詞が「入稿まであと2時間……間に合わない」とある通り、

毎日忙しく働いている(小さな会社なので、客注文の対応や、書店営業もこなす)のですが、

編集した本は、なかなか売れてくれない。

そんな日々の葛藤が、脱力感あふれる絵柄で綴られてゆきます。

 

 特筆すべきはこのコミック、編集者の仕事や専門用語の解説が非常に充実していて、読んでいるうちに自然と編集に関する知識が身に付く作りになっています。

この解説が、現役の編集者である著者の実感に基づいた解説なので、具体的なイメージがつかみやすいのも美点です。

私は、書店員→デザイン会社という経歴で、そのあいだに入る編集者さんのお仕事については、わからないことだらけだったので、非常にためになりました。

そうか、「白焼きで修正」ってそういう意味だったのか……

 

 著者は、“本書を通じてより「編集者」に興味をもってもらえたらとも思います”と書いていらっしゃるのですが、その目的は達しているのではないでしょうか。

オススメの一冊です!